本を読む時に「読むのに覚悟が必要」な読み物ってあるだろうか?
今回は「覚悟を持って読んでもらいたい本」を紹介します。
いわゆる少しわくわくする「閲覧注意本」3選です。
私も皆さんも同じと思いますが、「あぁ~、せっかくなら面白い小説を読みたい」って事ってありませんか?
「本当に面白い小説」を読みたければ、本好きに紹介された小説を読むのが一番手っ取り早いんです。
「え~い、買っちゃえ」でもいいんですけど、やっぱり本好きの人が「今この本がおもしろいよ」って言ってくれる本を買いたいじゃないですか。
今回、そんな人たちに向けてYouTubeのチャンネル「ほんタメ」でMCのあかりんが「閲覧注意本」の紹介をしていました。
「何か新しいジャンルを開拓したい」という人の何かの手助けになれば幸いです。
YouTube番組「ほんタメ」の中では、タメになる「本」(漫画や小説など)を紹介しています。
改めて番組内でやっていた内容を書き記しましたので興味あるタイトルや内容があればリンクから検索して読んでみるのもいいかもしれませんね。
また手元に「紙の本」を残してじっくり読むのがおすすめです。忘れないうちに購入しときましょう。
それでは、早速ですが「閲覧注意本」3選どうぞ。
小説が好きな人が選んだ「閲覧注意本3選」
本好きほんタメのあかりんが選んだ「絶対読んではいけない本|閲覧注意本3選」 はこちらになります。
ほんタメ MC「あかりん」が選んだ 3作
今回は、YouTube番組「ほんタメ」の中で紹介された「絶対読んではいけない本|閲覧注意本3選」のご紹介をさせていただきます。
①『文字渦』
作者 | 円城塔 |
発行元 | 新潮社 |
内容 | 2018年7月発売 『文字渦』は、円城塔による著書。 短編集。全部で12編の話しが書かれています。 |
あらすじ | 秦の始皇帝の陵墓から発掘された三万の漢字。希少言語学者が遭遇した未知なる言語遊戯「闘字」。 膨大なプログラミング言語の海に光る文字列の島。フレキシブル・ディスプレイの絵巻に人工知能が源氏物語を自動筆記し続け、統合漢字の分離独立運動の果て、ルビが自由に語りだす。 文字の起源から未来までを幻視する全12篇。 |
「文字渦」円城塔 #読了
— 魔子 (@Wan12You) February 12, 2022
壮大なSF文字小説。戦慄、感動、お笑い、ロマン。一話読み進めるたび見えてくる事実と裏腹、物語は時間と空間さえ大きく捻れさせ加速度的に常識から離れていく。振り回され、当たり前を剥奪され、受け入れ態勢は整い、最後はすっかり調教されてました。稀有な読書体験。好き。 pic.twitter.com/ktqtEaAiS6
どの作品も覚悟が必要なんですが、その中で今回は「誤字」と言う短編が面白いのでご紹介します。
「誤字」と言う作品は、漢字・文字が戦争をしているという作品です。
戦争内容について書かれているんですが途中から突然ルビが話しだします。
ルビが読者に話しかけてくるという内容がかなりヤバいです。
漢字・文字の物語と同時進行でルビが全く違う内容を話しかけてくる。
こんな常識から外れた作品は読んだ事がないです。
是非とも覚悟を持って読んでみて下さい。
②『僕は美しいひとを食べた』
作者 | 著:チェンティグローリア公爵、訳:大野露井 |
発行元 | 彩流社 |
内容 | 2022年2月発売 『僕は美しいひとを食べた』は、著:チェンティグローリア公爵、訳:大野露井による著書。 |
あらすじ | なぜ男は「美しいひと」を食べたのか。 「真実の愛の行為」としての食人の姿とは。 この、妖しい輝きを発する告白体の小説こそ、カニバリズム文学のイデアへの最接近を果たした奇書と呼んでも過言ではない。 独文学の奇書を邦訳! |
#日本怪奇幻想読者クラブ
— 奇妙な世界 (@kimyonasekai) April 2, 2022
チェンティグローリア公爵『僕は美しいひとを食べた』(大野露井訳 彩流社)を読了。 語り手の男性が恋人を食べるまでの経緯が、食人に関するペダントリーと共に語られていくという、異色のカニバリズム小説です。 pic.twitter.com/qnx6phAJeD
『僕は美しいひとを食べた』
これは一人の男の人が美しい女の人を食べるまでを一人語りしている話し。
「究極の愛の形態」ってなんだ?
究極の愛とは「相手と一体になること」に尽きるのでは・・・。「じゃあ、食べちゃえ」と言うお話し。
何故食べたのかを他人に延々と語り続けるさまが、とてもヤバい。
少し宗教がかった考えも入っている?かもしれない。
ヤバい思想に引き込まれないように覚悟を持って読むのが必要な作品だと言えますね。
③『ゴーレム100』
作者 | 著:アルフレッド・ベスター:著、訳:渡辺佐智江 |
発行元 | 国書刊行会 |
内容 | 2007年6月発売 『ゴーレム100』は、著:アルフレッド・ベスター:著、訳:渡辺佐智江による著書。 長編SF。 |
あらすじ | ベスター、最強にして最狂の伝説的長篇。 未来都市で召喚された新種の悪魔ゴーレム100をめぐる魂と人類の生存をかけた死闘。 軽妙な語り口とタイポグラフィ遊戯が渾然一体となったベスターズ・ベスト! |
#読了 ベスター『ゴーレム100』
— だいだいメガネ????????️ (@pusttww9741931) July 18, 2023
これはすごい。確かに最狂
物凄い密度のアイディアやイメージ、そしてエネルギー
わけもわからないまま夢中になってしまう
個々の要素はあまり好きじゃないものも多いはずなのに、読んでいて最高に気持ち良かった
何か無意識のヤバい部分が刺激されたかもしれない pic.twitter.com/tnF7odQNYZ
22世紀の巨大都市でお金なんかも有り余っている蜜蜂レディと言われるお姉さんたち。
「ちょっと暇つぶしにあくまでも呼んじゃう?」って軽い感じで呼んでみたら、実際に「ゴーレム100」と呼ばれる悪魔が現れてしまう。
その化け物がめちゃくちゃ人を食い漁ってしまう。
その事件を解決しようとする人たちのお話しがこの「ゴーレム100」。
この本のヤバい部分は、文字の大きさや向きも自由に変わり、時には絵も混じるという、「この本、いったいどういう風に読めばいいんだ?」と迷う内容で表現されている。
頭が追い付かず何を書いているのか理解しづらくなるので覚悟を持って読む必要がありそうだ。
閲覧注意本という新しいジャンルに挑戦する
いかがでしょうか。
YouTubeのチャンネル「ほんタメ」でやっていた「閲覧注意本」3選。
今回、紹介した3タイトルの本ですが、「小説好きでも読むのをためらう」内容になっています。
それは実は今までの小説の読み方から脱却できる「面白い作品」であることも読者にきちんと伝えてくれています。
この本を読んで「新たなジャンルへの挑戦」や「読みにくさを楽しむこと」について真剣に考えてしまいましたね。
今回の結論。「小説好きなら閲覧注意本という新しいジャンルに挑戦する」べきだということです。
今は、気に入った本が読みたければ本屋に走らなくても、ネットですぐに手に入れることができるのでとても便利ですよね。
毎日の忙しい最中、本屋でじっくり探すのも大変ですので家まで配達までしてくれるのもうれしい限りです。
番組でチョイスしている「厳選された本」はどれも面白いのですが、他にも色んなジャンル・色んな方のおすすめする良い本がありますので、よかったらそちらの記事も読んでみてください。
きっと私やあなたの知らない「やみつき」になる本があると思いますよ。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。