「面白い小説」を読みたければ、本好きに紹介された小説を読むのが一番手っ取り早い。
私も皆さんも同じと思いますが、「あぁ~、せっかくなら面白い小説を購入したい」って事ってありませんか?
本屋を練り歩きながら本の前に立ってるPOPを読んで一か八かで「え~い、買っちゃえ」でもいいんですけど、やっぱり万人が「今この本がおもしろいよ」って言ってくれる本を買いたいじゃないですか。
今回、そんな人たちに向けてYouTubeのチャンネル「ほんタメ」で2022年上半期に本好きが選んだ一番面白かった小説の紹介をしていました。
これは面白いって思いましたので購入する本を迷っている人の何かの手助けになれば幸いです。
YouTube番組「ほんタメ」の中では、タメになる「本」(漫画や小説など)を紹介しています。
改めて番組内でやっていた内容を書き記しましたので興味あるタイトルや内容があればリンクから検索して読んでみるのもいいかもしれませんね。
また手元に「紙の本」を残してじっくり読むのがおすすめです。忘れないうちに購入しときましょう。
それでは、早速ですが「2022年上半期に一番面白かった小説 6選」どうぞ。
2022年上半期 本好きが選んだ一番面白かった小説 6選
本好きが選んだ「2022年上半期に一番面白かった小説 6選」 はこちらになります。
紹介:「ほんタメ」MC「たくみ」が選んだ 3作
①『# 真相をお話しします』
作者 | 結城真一郎 |
発行元 | 新潮社 |
内容と感想 | 2022年6月 『# 真相をお話しします』は、結城真一郎による著書。 |
あらすじ | 子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。 でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。 日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。 日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。 |
■#真相をお話しします 結城真一郎 #読了
— はるり@読書垢 (@yHeRt3rLR) October 28, 2022
ずっと読みたかった作品、やっと読むことができて嬉しい????
帯に書かれている、「二度読み不可避の新感覚ミステリ」
まさにわたしも二度読みしたい気になっています!
もっとじっくり読みたい…!!!
とってもおもしろかったです???? pic.twitter.com/pUo0NabFK1
5つの小説に分かれていて、どれもどんでん返しが大きいミステリーになっている。
今流行りのYouTuber、マッチングアプリ、ZOOMの飲み会などがテーマになっておりストーリーも分かりやすいので、読みやすさはピカイチだろう。
②『俺ではない炎上』
作者 | 浅倉秋成 |
発行元 | 双葉社 |
内容と感想 | 2022年5月 『俺ではない炎上』は、浅倉秋成による著書。 |
あらすじ | ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。 既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。 まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも。 ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。 必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。 |
#読了
— ひろ@読書垢 (@hirob_ook) September 4, 2022
俺ではない炎上/浅倉秋成
確信。浅倉さんの本おもしろい!
そう思わされた1冊。奈落の底に落ちた感覚と、今のSNS時代を象徴するようなスピード感。さーーーっと孤独に陥り、最後は『なるほどね』と納得しそうだったのに、『えっ???』。何も気付かなかった。一気に読める秀逸な文章! pic.twitter.com/dGykCgvR3k
SNSは便利だが一旦このような事態に陥るととても怖いものになってしまう。
ミステリーものとしてはSNSを題材にしていることで今の世の中で誰しも巻き込まれかねないネット社会の闇みたいな部分をうまく書かれていて最後まで一気に読み込める内容となっている。
読み終えてスッキリした気分で終われるので是非とも読んでみてください。
③『爆弾』
作者 | 呉勝浩 |
発行元 | 講談社 |
内容と感想 | 2022年4月 『爆弾』は、呉勝浩による著書。 |
あらすじ | 些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。 たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。 まさか、この男「本物」か。 さらに男はあっけらかんと告げる。 「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。 警察は爆発を止めることができるのか。 爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。 |
呉勝浩さん「爆弾」を読んだ。
— ぽき太 (@Unlock__myself) October 27, 2022
凄い小説だった。誰の中にでもある悪意、負の感情に触れて暗い気分で読み進めたが、そこには一筋の光が…最終的には希望が持ててよかった。
犯人と刑事の頭脳戦、その中で犯人の異常性の描き方が凄かった。間をおいて読み直したい。 pic.twitter.com/KBJYmZSvmP
たまたま連行した男が「爆弾魔」? そんな疑いをかけられた男と警察との駆け引きが見どころです。
その心理戦は読んでいるうちに、読んでいる自分もドキドキし怖さを感じています。
捕まえたこの男は何者なのか? 取調室で駆け引きされる心理戦がどんどんスピードアップしていく様は目が離せないものとなっています。ミステリーものとしてこの作品は読んでいて引き込まれますね。
紹介:MC「あかりん」が選んだ 3作
①『まっとうな人生』
作者 | 絲山秋子 |
発行元 | 河出書房新社 |
内容と感想 | 2022年 『まっとうな人生』は、絲山秋子による著書。 |
あらすじ | ひょんな場合で偶然再会することになった「花ちゃん」と「なごやん」。 あの『逃亡くそたわけ』から数十年後、富山県を舞台に、家族を持ったふたりの新たな冒険の幕を開ける。 |
生命は飴みたいなものかもしれないと思った。途中で噛んでしまいたくなる、でも噛んでしまったらつまらない。口のなかで穴のあいたパインアメがどんどん細くなっていって、鎖が切れるようにぽきっと折れる。それがあたしの終わりだとしても、それを味わえばいいのではないか.
— ノンマルトの末裔@読書垢 (@YU91542199) July 31, 2022
まっとうな人生/絲山秋子 pic.twitter.com/v9n1rFGerp
大人になったハナちゃんとなごやんは、お互いに結婚し家族もある生活を富山で過ごしていた。
「まっとうな人生」の「まっとう」とは一体何なのか?
読んでいる中では分からなかったが、コロナ禍の中で普段通りの日常を送っていくその様は、昔の価値観や生活とは変わっていくこの世界をうまく生き抜いているその姿を現しているのかもしれない。
②『パパイヤ・ママイヤ』
作者 | 乗代雄介 |
発行元 | 小学館 |
内容と感想 | 2022年5月 『パパイヤ・ママイヤ』は、乗代 雄介による著書。 |
あらすじ | わたしたちの、奇跡のような一夏の物語 17歳の夏、SNSで知り合ったパパイヤとママイヤは木更津の小櫃川河口の干潟で待ち合わせをして、初めて会った。 アル中の父親が大嫌いなバレーボール部のパパイヤと、芸術家の母親に振り回されて育った、写真が好きなママイヤ。 二人は流木が折り重なる「木の墓場」で週に一回会うようになり、心を通わせる。 そして、奇跡のような出会いは、二人の夏を特別なものに変えていく・・・ 「なりたい自分だって気がするんだよね、あんたといる時だけ」 少女たちの儚くも輝かしい一夏を瑞々しい筆致で描く、新時代のガールミーツガール小説。 |
乗代雄介/パパイヤ・ママイヤ
— いちいち ???? (@ichiichi0921) August 28, 2022
感動して涙出た。
女の子2人のリスタートのお話。ありがちだけど、とてもとても爽やかな仕上がり。話がきちんとしてる。おもしろい。
未来への期待、自由さと不自由さ、知れば知るほど、悩むのかもしれない。子供は応援者が多いほど幸せ、それはオトナも一緒。#読了 pic.twitter.com/lFjuPHnteY
パパイヤ・ママイヤというネーミングがうまいなぁとまず感じた。この呼び方にすることで物語の筋がすんなりと頭に入ってくるような気がする。
SNSでつながる2人が、外の世界で会い実際の友人として心をつなげることで本音をぶつけ合う。
読んでいるうちに忘れていた青春が蘇ってくるような感覚に陥る。そんな青春の1ページではないでしょうかね。
③『旅書簡集 ゆきあってしあさって』
作者 | 高山羽根子, 酉島伝法, 倉田タカシ |
発行元 | 東京創元社 |
内容と感想 | 2022年1月 『旅書簡集ゆきあってしあさって』は、高山羽根子, 酉島伝法, 倉田タカシによる著書。 |
あらすじ | ひとつ手紙を開くたびに、 心は地上のはるか彼方に飛ばされる。 手紙を受け取るということは、 もうそれだけで旅なんだ。――岸本佐知子(翻訳家) 三人の作家がそれぞれ架空の土地をめぐる旅に出た。旅先から送り合う、手紙、スケッチ、写真――27の幻想旅情リレー書簡。 ●「この国にはいわゆる“お金”がありません。貨幣の代わりに踊りを踊ります。」 ●「たぶん、翌朝にはチェックアウトできるでしょう。チェックインをしなかったような気もするので心配ではありますが。」 ●「われわれ乗客は無言で顔を見合わせました。すでに『われわれ』と呼んでさしつかえないような連帯感が生まれていました。」 三人の作家が架空の土地を旅してまわり、文章や写真、スケッチを送りあう、幻想旅情リレー書簡集。 |
『旅書簡集 ゆきあってしあさって』(高山羽根子・酉島伝法・倉田タカシ) 架空の国々を旅する三人が交わし合う書簡。紀行文であり、詩であり、小説であり、日記であり、そのどれでもない。共鳴し合う三者の世界から匂い立つ贅沢な芳香に、ひたすら醺然とした。素晴らしかった。 pic.twitter.com/Zfjrfl2wo0
— 雛倉さりえ (@hinakurasarie) March 24, 2022
書簡集とはどんなもの? って思ってましたが、架空の旅行先での出来事を報告する形で書かれたこの内容は、空想世界を旅行できる気分で読める書籍となっている。
架空の物語なのに、実際にそんなことあるんじゃないのと思わせるこの本は、日記なのか小説なのか分からないが是非一度読んでみてください。
最後に:面白い小説を一つでも多く読みたい
いかがでしょうか。
YouTubeのチャンネル「ほんタメ」でやっていた「2022年上半期に一番面白かった小説 」6選。
今回、6タイトルの本をご紹介しましたが、ミステリーに引き込まれ、日常の物語に引き込まれと、自分が普段読まないジャンルの本をこの機会に読めて自分の幅が少し広がるのが分かりました。
何度も言いますが、「他人が紹介する面白い小説はすぐにでも読んでおいたほうが良い」ということです。
また他の違う「おすすめ本」もまだまだ読むべきものはあるんでしょうね。
今は、気に入った本が読みたければ本屋に走らなくても、ネットですぐに手に入れることができるのでとても便利ですよね。
毎日の忙しい最中、本屋でじっくり探すのも大変ですので家まで配達までしてくれるのはうれしい限りです。
ほんタメでチョイスしている「厳選された本」はどれも面白いのですが、他にも色んなジャンル・色んな方のおすすめする良い本がありますので、よかったらそちらの記事も読んでみてください。
きっと私やあなたの知らない「やみつき」になる本があると思いますよ。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。